<「○○出願中」に気をつけて!>

事務スタッフmです。

 

昨日の朝日新聞デジタルに、こんな記事が掲載されていました。

 

<商標乱発、国全体の1割出願、男性「あくまでビジネス」>

 

ある男性が年間1万件にも及ぶ商標出願を行い、それによって企業や団体が、

希望する商標の出願を断念せざるを得ない状況が続いているという話です。

 

実はこのニュース、私たちの業界では以前から有名な話です。

実際に、私自身もお客様のご依頼を受けて商標調査を行った際に、

この男性の出願が壁となり、出願をあきらめていただいたケースがあります。

(現在は、「ある男性」の出願の状況をウオッチング中)

 

本来、商標登録出願は、自社の商品やサービスに

「実際に商標を使用する」 という目的があることが前提です。

(商標法第3条第1項柱書)

また、「他人の著名な商標を先取り」するような出願はルール違反です。

(同法第4条第1項各号)

 

以前から、自身が使用する予定のない商標を出願し、

あわよくば、それを誰かに譲渡して利益を得ようとする人はいたと思いますが、

今回のケースは出願時に必要な手数料を特許庁に支払っていないことからも、

常軌を逸していると言わざるを得ません。

 

これについては、少し前に特許庁がホームページに次のような注意喚起を掲載しています。

 

自らの商標を他人に商標登録出願されている皆様へ(ご注意)

 

明らかにこれは朝日新聞の記事中の「ある男性」のことを指しており、

「商標登録出願をあきらめないでくださいね」という特許庁からのメッセージです。

 

特許や意匠など、商標以外にも言えることですが、

特許庁への「出願」は、書類や図面に不備が無ければその内容に関わらず一旦は受理され、

「特願2016-000000」、「商願2016-000000」といった出願番号が付与されます。

 

よく商品のパッケージや広告などに、「特許出願中」と書かれているものがありますね。

これを見ると、何となく「この商品はすごいんじゃないか?!」

と思ってしまう方もいるかもしれませんが、「出願」だけなら内容に関係なく誰でもできます。

その内容がどうか?という話は、特許庁の審査が始まってみないとわかりません。

 

最近では、「人工知能が書いた特許出願が受理された」

などというニュースも話題になっているようですが、

「〇〇出願中」という言葉には、気をつけてくださいね!

 

蛇足ですが、本日7月1日は「弁理士の日」です。

 

○○出願中

横浜関内の特許事務所
アイディール国際特許事務所

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